23BYの酒米と期待している日本酒

23BYの新酒が出だし、何本かいただきました。
今年も非常に美味しい。というか、去年より美味しい。少し甘いか?
酒屋や蔵人に聞くと、今年は酒米の出来がよいそうです。よく聞くのは山田錦、五百万石あたり。黒龍 しずくは去年は少し苦味があり微妙な味わいでしたが、今年はいつもの甘みのあるきれいなお水でした。手取川 露堂々は去年も美味しかったけど、かすかにあった苦味が和らいで、更に美味しかったです。逆に、鍋島 New Moonは甘くなりすぎたかもしれない。美味しいのだけれども、去年の方がしっかりとした味があって私は好みでした。丸くなりすぎていました。もしかしたら鍋島のようなお酒は、今年は山田錦よりも五百万石を使っている方が美味しく感じるかもしれません。

まだ飲んでいない(出ていない)23BYのお酒で期待しているのは、富美菊酒造の羽根屋 純米槽場詰め 無濾過生原酒です。
http://www.jizake.com/html/Sake8013.html
これは2月末〜3月頭頃にでる五百万石を使った期間限定酒です。昨年度はまだ知っている人は僅かでしたが、今年度は認知度があがってきたため、急いで買わないとすぐになくなってしまうでしょう。

次に期待しているのは、小林酒造の鳳凰美田 Phoenix 純米大吟醸 生原酒です。これはもう出てます。
http://www.yajima-jizake.co.jp/products/detail.php?product_id=1801
酒米は愛山を使っていて、一昨年度は辛口と甘口の絶妙なバランスが取れた非常に美味しいお酒でした。しかし、昨年度は1年貯蔵させたもの(古酒)を出荷しており、甘口よりにバランスが崩れてしまいました。今年度は生原酒が復活しており、小林専務も出来に満足されているようなので、非常に楽しみにしています。

ここのところ気にしているのは、吉田酒造の手取川 純米大吟醸 吉田蔵です。もう出てるのかな?
http://konchikitai.com/53_171.html
吉田酒造は二人の杜氏がおり、それぞれの蔵を持っています。私が始めて飲んだ手取川はベテラン杜氏の山本さんの露堂々のため、若手杜氏の吉田さんの吉田蔵に対しては辛口評価になりがちですが、1年に1回、新酒を飲むようにしています。昨年は米の出来が悪いにもかかわらず、一昨年よりも僅かに美味しく、成長を感じることができました。米の出来の良い今年は一体どうなっているか、気になっています。