Shibuya.trac#13に滑り込んでみた

Site: http://sourceforge.jp/projects/shibuya-trac/wiki/meeting%2F18
Togetter: http://togetter.com/li/225416
数日後、プレゼン資料とUstがアップされるそうです。


Scrumでやってみた @kanu_ さん
ScrumMasterとして参加したプロジェクトでTrac.Lightningを使ったよ、というお話。最初はどんなプラグインを使っているか、というお話。朝会では印刷したタスク表をみんなで見て、付箋に書き、スチールロッカーに張り、終わったらPCに打ち込み・・・は面倒ですね。
私の今の仕事ではRedmineを使っていますが同じような感じです。

  1. みんなで集まってタスクを情報ノート(http://www.amazon.co.jp/dp/B0012NE14A みたいなの)に書き出して紙チケットを作る
  2. 紙チケットの内容をRedmineに登録(入力)する
  3. 紙チケットは壁に張る(今週やること/今日やること/今日やったこと/今週終わったこと)
  4. 何か思うところがあればRedmineのフォーラムに書いて議論する、まとまった情報はwikiに書く、もちろん都度相談可能
  5. 夜会(うちは朝ではなく夕方にしてます)で紙チケット、Redmineに登録したそれらのストーリーチケットの印刷物、フォーラムの一覧の印刷物を持ち寄って、報告、翌日作業の宣言、連絡・相談をする
  6. 毎週プロジェクトミーティングで成果物のレビューをする

議論するのは顔を突き合わせて紙でやったほうがやりやすいし、紙しか残さないと後で見るのが大変だからRedmineに登録したほうがいいし、じゃあ両立させようとなるけど、抜けがでたりするんですよね。「紙に書いたけどRedmineに登録してない」とか、その逆も。夜会も、顔を突き合わせて話したほうが濃い話ができてチームの結束力を高めやすいけど、9人で15〜30分ほどかかり、途中にフォーラムで何か議題があがっていないかのチェックと回答をしているとそれなりに時間をとられるので、これでいいのかなあ、といつも悩んでいたりします。
そんなことを考えながら聞いていると、次の言葉が出ました。

Trac uses a minimalistic approach to web-based software project management.

Tracは最小限のアプローチ/干渉しかしないもの。Trac.LightningやRedmineなどは機能が充実しているが、それに依存しすぎているせいで、開発のためではなく管理のためのものになっていないか、とのこと。アジャイルやScrumになんとなく違和感を感じていたけど、違和感の正体はツールに依存しかけてることだったのかと認識できた良いお話でした。

Tracが第2第3のExcelにならないよう自戒しよう」


Jenkins実践入門のNext Step @ikikkoさん
Jenkins触ったけど、次はどうすればいいの?というお話。
まずは本の紹介。

プラグイン紹介/探し方を話されていたけど、省略します。


Kanban - お客さんの視点に立ったアジャイルなやり方 - @kompiroさん
こんぴろさんが『Kanban』という本(http://www.amazon.co.jp/dp/0984521402)の翻訳をやっているそうで、Kanbanについてのお話。
Kanbanはツールといえばいいのでしょうか。Plan/Doing/Doneのボード上でもうすこし考えられるようにしたような感じで、私の認識は次の通り。

  • 今回のスプリントでしたいタスクを顧客がPlanに乗せる
  • Doingはチームごとにレーンを分けて用意し、終了すれば次のチームに渡す(例では開発者が開発を終わればテスターに渡す。正確にはレーン内にPlan/Doingがあり、後続チームが暇にならないよう自分たちが優先して行うタスクは何かを確認して、優先度の高いものからPlan->Doingにする)
  • 全チーム(全レーン)終了すればDoneに移動する
  • Doneのものから顧客がリリースしたいものを選んで、選んだものだけをリリースする
  • Kanban上にはタスクを置きすぎず、都度補充していく

たくさんのタスクをまとめて考えると見積もりとかをしなくちゃいけないので、対象を決めてKanban上で感覚的に処理していけば、見積もりのコストがなくなってリードタイムとスループットが向上した、という結果があったようです。
ただし、ツールなので、一度に処理できるタスク数や優先する作業などはみんなで議論する必要があります。Kanbanがよいから使うではなく、開発のリズムを作るのにKanbanというツールがあります、というものです。
さて、翻訳本の発売時期ですが・・・わかりませんw